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音楽の友2001年12月号に10月19日の東京オペラシティ近江楽堂でのリサイタルのレヴューが掲載されました。

内容は以下のとおり。(音楽評論家 小山晃氏による文章)

音楽の友@2001年12月号

近頃力量を発揮し始めた歌い手の一人に、カウンターテナー藤岡宣男が存在する。
今年だけでもかなりな活躍ぶりだが、バロックの歌曲を歌ったこの日も、シルクトーンといえそうなしなやかな声の美に依存せず、それを歌の表現の手立てとして、1曲1曲歌を見すえた知的歌唱を聞かせた。
それにしても中域から高域にかけての声は美しい。
逆に低域は肉厚で非常に安定感がある。
声は確かに中性的にひびくのだが、歌い口は骨太でむしろ男性的といえる。
歌ごころに満ちたパーセル「しばしの間の音楽」や「音楽が愛の糧であるならば」。
後者などは自信の心情を吐露したかのリアリティが聴きとれた。
歌唱のスケールをみせたのがバッハ<マタイ>の「汝いとしの救い主よ」で、劇性を強くうちだす。
またヘンデル「愛しい妻よ」は相当な長編だが、そこでも巧みな歌唱構築を行い、そのうえで感情を裏打ちさせた。
レチタティーヴォから入った「ラルゴ」も考察が行き届いたと思わせた。
古楽を歌いながら、しかし歌唱感覚は新鮮である。
チェンバロ綾部曜子。

(音楽評論家 小山晃氏)

その他、音楽の友@2002年12月号(野平多美氏)10月開催「宗教曲を歌う」

     音楽の友@2004年1月号(関根礼子氏)11月開催「日本の今昔を歌う」

   によるコンサートレビューが掲載されました。

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音楽の友2005月2月号に2004年12月に行われたすみだトリフォニーホールにたいするリサイタルのレヴューが掲載されました。

内容は以下のとおり。(音楽評論家 小山晃氏による文章)

 昨今、ステージごとに進境ぶりを聴かせる藤岡だが、カウンターテナーの声も非常に円滑になってきた。感性が緊密にフィットするからだろうが、名手の一人小原孝のピアノで歌うとき、相呼応していたって好ましい歌作りで聴かせる、この日も見事な共演ぶりで、ヘンデル<オンブラマイフ>もモーツァルト<夕べの想い>も、内実の濃さと繊細なる詩情表出があった。シューベルトの<ガニュメート>なぞはやや声にそぐわない感もあったのだが、<夜と夢>は、ソプラノやテノールとも異なるカウンターテナーならではの美質が表わされ、少々ユニークだがこれもあり、と思わせた。

 モーツァルト・アリアも聴かせたが、むしろ近頃藤岡が熱心に研鑽する日本歌曲、諸井三郎<』少年>、山田耕作<からたちの花>などがよく、詩と音楽を十分に咀嚼した説得力ある歌唱造形をみせた。小原の曲の色調を踏まえた彩のあるピアノの功も大きい。

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