ただ今、お母さんは、藤岡の子供の頃に戻っています。
その凄まじい二人の関係を、彷彿とさせます。
「お父さんがいなくても、駄目になったら、いかんよ。ほれ、見たことかと言われる」
そして、世の中の様々な母子家庭に対する、いじめである。
あの当時、いや今でも、世の中は非情である。
藤岡は、人に後ろ指を指されないようにと、努力したという。いつも成績は、良かった。生徒会長も続けた。全校生徒に、即興で話をする。優等生を演じていた。
相当に疲れたであろう。
その頃の話は、私も度々聞いていた。
母親の教育の凄まじさは、二人で生きるという覚悟の元であろう。
母は、いまでも、世の中と戦っている。心の休まる時無く、そうして人生を終える。
それでよし。この世は、修行の世なのである。
一つの救いは、下手な宗教に入信して、妄想の人生を作らなかったことである。
ただし、信仰心には篤い人であったと聞く。藤岡を連れて、信者参拝をしていたと聞く。藤岡が、私の古神道に縁した訳である。